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クマグスノユメ(後半生) 概要

 / 2 7, 2010 06:23 PM

2/4開催のセミナー
「クマグスノユメ ~南方熊楠 熊野の森で見た夢(後半生)~」では


1/28の第一回目(前半生)でお話いただいた田村義也先生をコーディネーターとして
萩原博光先生、郷間秀夫先生にレクチャーをいただきました。


定員オーバーにつきご参加いただけなかった方も多くいらっしゃるので
少しここで概要をご紹介します。


近代日本をつくった重要な年代と言われる明治元年生まれの南方熊楠。
田辺から東京へ、そしてアメリカ、イギリスへと羽ばたいた熊楠は
33歳で帰国し、和歌山で後半生を送ることとなります。


まずは萩原先生によるレクチャー。


1.熊楠の略歴(後半生)
2.熊野で調査対象にした隠花植物
3.隠花植物研究の「夢」破れる
4.隠花植物研究の目的は?
5.熊楠の学問の特徴
といったお話をいただきました。


熊楠は、民俗学・自然保護運動・思想・生物学という
非常に広範にわたる活動をしました。
現在から見るとその分野のまたがりは尋常でないように見えますが
彼の中ではしっかりと繋がっていたのです。


具体的に調査の対象とした"隠花植物"とは、
シダ・コケ・藻などのことをいいます。
特に力を入れて調査したのが
淡水藻、菌類(きのこ)、変形菌(粘菌)。


変形菌は肉眼ではよく見えませんが、
顕微鏡で見ると不思議な形をした鮮やかな色の物体が。
それを「美しい!」と思うか「気色悪い!」と思うかが、
あなたと粘菌の相性です(笑)、と先生。


熊楠は淡水藻プレパラート標本の作製、
きのこ図譜の作成、
「日本粘菌図譜」の作成などに力を注ぎ、
多大なる貢献を果たしました。


一方で、隠花植物についての
"正式な"論文はきわめて少ないのです。


熊楠の学問についてまとめるならば、
博学的志向が強く、膨大なデータの集積により
森羅万象を探求しつづけたことが大きな特徴です。


そしてそれを一般化・法則化(=近代的な科学研究)するのではなく
体系化(手紙、十二支考など)したのです。


世界中に、そしてさまざまな人の手元に散らばった熊楠による調査研究の成果は
今もなお、それを解明しようとする研究者、彼に魅せられた研究者によって
引き継がれていると言えるでしょう。


今日はひとまず、萩原先生のレクチャーをご紹介しました。


AH


comments

kazou

簡潔に要点をまとめていただきました。
流石!です。

2 10, 2010 11:32 PM

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